犬がつくしを食べるのは大丈夫?生で食べてもいい?量も調査!

近頃はあまり見かけなくなってしまいましたが、つくしは春の季節になると道端や山などに生えている野草です。

おもしろい見た目とは裏腹に、卵とじや佃煮・混ぜご飯など様々な料理に使われ食べることができるつくしですが、犬もつくしを食べることができるのでしょうか?

食べることができる場合、生で食べても大丈夫なのでしょうか?

飼い主さん

犬がつくしを食べるのは大丈夫なの?生で食べてもいいのかしら?
犬がつくしを食べていいとして、1日にどれくらいの量を食べていいの?

飼い主さん

この記事はこんな人にオススメ!
  • 犬がつくしを食べるのは大丈夫?下処理は必要?
  • 犬はつくしを生で食べてもいい?
  • 犬が1日に食べていいつくしの量は?
  • 犬がつくしを食べたら体調を崩した場合はアレルギーの可能性もある?
  • 犬につくしを食べさせる場合のレシピは?

まなか

犬がつくしを食べるのは大丈夫なの?食べていい場合は生で食べてもいいのか、1日に食べていい量も教えて!

というあなたのために説明していきますね。

犬がつくしを食べるのは大丈夫?下処理が必要?

犬がつくしを食べることができるかできないか、結論から言うと犬がつくしを食べるのは大丈夫です。

つくしには様々な栄養素が含まれていますが、実はその反面、犬にとって毒性となる危険な成分も含まれています。

私たちがつくしを食べるときは、すぐにつくしを使うのではなく最初に下処理をしてから使うことが多いと思います。

確かに、私もつくしは下処理をしてから食べるわね。犬はつくしを食べることができるけれど、犬に食べさせるときも下処理は必要なのかしら?

まなか

チワワ先輩

そうだね。犬につくしを食べさせる場合も、人間の時と同じように下処理をしてから食べさせる方がいいよ

つくしを料理した経験がある方は分かると思いますが、つくしはアクが強いため食べる際に下処理をした方が食べやすくなります。

また、つくしには「チアミナーゼ」という成分が含まれていますが、このチアミナーゼはビタミンB1を分解してしまう働きがあります。

そのため大量に摂取してしまうと末梢神経障害や心不全を引き起こしてしまう「脚気」の原因の1つである「チアミン欠乏症」になってしまう可能性があるのです。

アク抜きをして、つくしに火を通すことでこのチアミナーゼの働きが弱まるのよね!

まなか

チワワ先輩

そうなんだよ♪だからこそ、人間や犬がつくしを食べる際にはアク抜きが必要なんだね

このチアミン欠乏症は、生の卵白でも同じことが言えます。

ちなみにアク抜きの方法には

  • お湯でゆがく
  • 二度茹で
  • 重曹を入れてゆがく

といった方法もあります。

つくしは犬が食べても大丈夫だからと油断はせず、下処理をしっかりすることで、犬も安心して食べることができますよ♪

何かあってからじゃ遅いし飼い主さんも後悔するだろうから、つくしを愛犬に食べさせる際はしっかりと下処理したものを食べさせたいわね♪

まなか

チワワ先輩

そうだね♪

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犬はつくしを生で食べてもいいの?

犬はつくしを食べることができると説明しましたが、生で食べても大丈夫なのでしょうか?

結論から言うと、あまりおすすめではありません。

つくしを食べても大丈夫だからといって、生では食べないほうがいいでしょう。

つくしはアクが強い野草だから、生でそのまま食べると強いアクのせいで食べづらくなってしまうわよね

まなか

チワワ先輩

そうなんだよね。それに、さっきも説明したようにつくしに含まれている「チアミナーゼ」は、加熱をしないと働きが弱まらないんだよね

そのまま生の状態でつくしを愛犬に食べさせてしまうと、チアミン欠乏症になってしまう可能性があるため、犬に食べさせる際は生では与えずに、しっかりと加熱してから食べさせるようにしましょう。

犬が食べていいつくしの量は?

犬はいったい、どのくらいの量であればつくしを食べていいのでしょうか?

「食べても大丈夫なのであれば、たくさん食べさせてあげたい!」と、ついつい思ってしまうかもしれませんが、食べても大丈夫だからといってたくさんの量を与えるのは良くありません。

また、犬のメインのご飯として食べていけるほどの栄養はつくしにはありません。

となると、愛犬につくしを食べさせたいという場合も、与える際はたくさん食べさせ過ぎないように極力少量に留めておくのが良さそうね

まなか

チワワ先輩

そういうことだね

もし犬におやつとしてつくしを食べさせる場合、犬が1日に食べていいおやつの量は、1日に必要なエネルギー量のうち10%・多くても20%以下までが良いと言われています。

そのため、おやつとして食べさせる際は、その範囲に収まる程度で与えるようにする必要があります。

また、犬にたくさんつくしを食べさせてはいけない理由の1つに、つくしに含まれている毒性が関係しています。

少し前に「チアミナーゼ」という成分について説明しましたが、それ以外でも危険な成分があります。

その1つが「アルカロイド」という成分です。

このアルカロイドという成分は、じゃがいもの芽に含まれている毒性と同じ成分です。微量ではあるものの、大量につくしを食べてしまうと体に悪影響を及ぼしてしまう可能性が高くなります。

アルカロイドを大量に摂取してしまうと、下痢や嘔吐、衰弱などの症状が現れてしまいます。

つくしをたくさん食べてしまい、そのあと少しでもいつもと違う様子が見られたらすぐにかかりつけの動物病院に行くようにしましょう。

1日に食べれるつくしの量は、その犬の体格や1日にどのくらい運動しているかなどによっても変わってきます。

一度にたくさんの量を食べさせたり、継続的に食べさせたりはせずに、少量をためにあげる程度で食べさせるようにしてくださいね。

犬がつくし食べたら体調を崩した!アレルギーの可能性も?

一度にたくさんの量を食べずに少量だけだったものの、つくしを食べた後体調を崩してしまった場合どのような可能性があるのでしょうか?

その原因の1つに、アレルギーである可能性があります。つくしアレルギーとあまり聞きなれませんが、一部の犬では、つくしに対してアレルギーを持っている子もいるのです。

以下は、もしつくしアレルギーの犬が食べてしまった場合に出るアレルギーの症状です。

つくしアレルギーの犬が食べてしまった場合の症状はこちら
1.皮膚が赤くなる
2.皮膚を痒がる
3.皮膚に腫れや紅斑ができる
4.毛が抜けている箇所がある
5.肉球や特定の部位を頻繁にかじる
6.嘔吐する
7.下痢になる
8.ご飯を食べなくなる
9.1日の排便回数が多くなる

つくしを食べてから明らかに様子がおかしくなった場合は、すぐにかかりつけの動物病院に相談しましょう。

つくしを初めて食べさせる場合はアレルギーを持っているかどうかが分からないので、少量のつくしを様子を見ながら食べさせてあげると大丈夫よね♪

まなか

チワワ先輩

そうだね。アレルギー以外でも、消化不良で下痢をして体調を崩してしまう場合もあるから、特に初めてのものを食べさせる場合は注意してほしいね

生のつくしを食べさせたり、一度にたくさんのつくしを食べさせてしまうと、消化不良を起こしやすくなります。

毒性もあるので、そのせいで体調を崩してしまうこともあります。

つくしを食べさせる際は、犬はつくしを食べても大丈夫だからと油断はしないようにしましょう。

つくしにはどんな栄養がある?含まれている成分・栄養素はこちら!

つくしにはどんな栄養があるのかを説明します。

つくしには普段食べている野菜などのように様々な栄養素があります。

βカロテン

緑黄色野菜にも含まれていることで有名なβカロテンは、実はつくしにも多く含まれています。摂取することで体内でビタミンAに変換されて、免疫力を高めてくれる働きがあります。それだけではなく、皮膚や目の健康にも効果があります。

ビタミンC

レモンなどの柑橘類に含まれているイメージがあるビタミンCですが、つくしにも多く含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり、風邪の予防や、皮膚・被毛を保つ働きがあります。それだけではなく、疲労回復、免疫力を高めてくれるなどうれしい効果があります。

フラボノイド酸

聞きなれない栄養素ですが、フラボノイドはポリフェノールの一種です。

実はこの栄養素は、犬の花粉症などのアレルギー症状を予防してくれる働きが期待されています。犬にも花粉症はあるため、季節によって花粉症に悩まされている犬にはぜひ食べさせてあげたくなるような栄養素です。それだけではなく、抗がん作用、皮膚をきれいに保つなどの働きもあります。

つくしには犬の健康に良い栄養素が含まれているだけでなく、カロリーも低いのよね♪

まなか

チワワ先輩

そうなんだよね♪100gあたり38キロカロリーと低カロリーなんだよね

毒性の心配もあるため生で食べさせたり、たくさんの量を食べさせたりすることはできませんが、たまには犬のご飯やトッピングとして摂り入れてあげたいですね。

つくしを犬に食べさせる場合は、下処理するのはもちろんですが、「はかま」と呼ばれる部分をしっかり取ってあげることも大切です。

すべてを取ってあげるのは大変ですが、水にしばらくつけておくとつくしがふやけたおかげではかまが取りやすくなります。

犬につくしを食べさせる場合のレシピはこちら

では、つくしを使った犬用のレシピにはどのようなものがあるのでしょうか?

犬用のつくしレシピにはどんなものがあるのか紹介します。

つくし料理といえば、やはり定番の玉子とじですよね♪

材料や作り方は簡単です。

【材料】

  • つくし
  • (お好みの野菜や鶏肉など)
作り方はこちら
1.火のついたフライパンに、下処理済みで茹でてあるつくしをフライパンに入れる
2.他に何か具材を足したい場合はここで一緒に入れる(火はしっかり通っている状態のものを入れる)
3.かきまぜた卵を回し入れて、卵にしっかり火が通るように加熱する

これだけなのでとても簡単です。

つくしや卵、他の具材が生焼けの状態にはならないように注意しましょう。

つくしや他の具材は犬が消化しやすいように細かくカットしてあげてください。

小型犬は具材の大きさによっては詰まってしまう可能性もあります。

また、犬のアレルギーにも注意が必要です。食べたことがない食材は、アレルギーかどうかが分かりません。

食べたことのない食材を使うときは少量にするか、入れずにその食材に慣れてからとり入れることをおすすめします。

【まとめ】つくしを犬が食べても大丈夫!

春の野草でもあるつくしは犬が食べても大丈夫です。

健康に良い栄養素が含まれているためたくさん食べさせてあげたくなりますが、それとは裏腹に毒性も含まれているため、食べさせ過ぎは良くありません。大丈夫だからと、油断しないようにしましょう。

また、生では食べさせずに、与える際はしっかりと加熱し、消化しやすいように小さくカットしてあげてください。

他にも、アレルギーにも注意が必要です。

つくしにはおいしい一方で毒性もあるのだと十分に理解し、食べさせる犬に適した量を守りながら食べさせてあげてくださいね。