犬に茹で野菜はダメなの!?野菜を毎日食べさせていいか・犬に野菜は必要かも紹介!

愛犬の健康と幸福を心から願う飼い主さんたちからよく寄せられる質問の一つが「犬に野菜を与えても大丈夫なのか?」「犬に野菜を必要か」というものです。

この疑問は、犬の食事に対する現代の理解が進むにつれ、より一層重要なものとなっています。

わんちゃんを飼っていたら誰しもが思う疑問に対して「犬は元々肉食だったから茹で野菜は与えてはダメ」という人もいます。

しかし、野菜の種類によっては、茹で野菜を与えることもできるんです。

犬に茹で野菜を与える際の注意点
  1. シュウ酸含有量が高い野菜を避ける
  2. 野菜の選択と調理方法
  3. 与える野菜の量を制限する
  4. 犬の健康状態を考慮する

以上、4つを意識して、茹で野菜をあげれるかどうかを判断しましょう。また、ドッグフードに野菜を混ぜる際にも、上記4つは判断基準になります。

さらに、最近だとわんちゃんが食べることができる種類の野菜を茹で野菜にして、冷凍しておくレシピも人気です。

しかし、どんなに大丈夫な野菜でも、トッピングの量には注意を払いましょう。

飼い主さん

犬に茹で野菜はダメなのかしら?私は、ちょっとだけおやつに与えてしまっていたんだけれど。茹で野菜は毎日食べさせないほうがいいのかしら?
犬に生野菜を毎日食べさせていいか、そもそも犬に野菜の茹で汁も与えていいのか知りたい!

飼い主さん

「犬に茹で野菜はダメなの!?野菜を毎日食べさせていいか、犬に野菜は必要かどうかも教えて!」という飼い主さんのために詳しく説明していきます。

犬に茹で野菜はダメなの!?ダメと言われる理由はシュウ酸が原因?

犬に茹で野菜はダメ・与えないほうがいいと言われる理由は、シュウ酸が原因です。

シュウ酸は多くの植物に自然に含まれている有機化合物で、特にほうれん草・ルハーブ・ビートなどに高濃度で含まれています。

野菜を茹でるとアクが出てきたりするけれど、このアクがシュウ酸なのよね

まなか

チワワ先輩

そうなんだよ。そして、このシュウ酸は野菜を茹でる時に無機シュウ酸に変化するんだ。無機シュウ酸は犬にとって有害になってしまう可能性もあって、特に腎臓に影響を与えることが知られているんだよ

野菜にもともと含まれているシュウ酸は「有機シュウ酸」で、結石を溶かす働きをしてくれます。

ただ、野菜を茹でたことで「無機シュウ酸」に変わってしまいます。

犬がたくさん「無機シュウ酸」を体内に取り込むと、体内のカルシウム量のバランスがおかしくなってしまい、逆に結石ができるなどして腎臓に影響を与えてしまうのです。

なるほど。だから、犬に茹で野菜はダメ・与えないほうがいいという人がいるのね

まなか

チワワ先輩

そうなんだよね。ただ、少量ならほとんど問題はないんだよ。毎日のように、大量の茹でたほうれん草とかを食べさせるというのは良くないけれど、少しあげるくらいなら大丈夫だよ

犬に茹で野菜を与える際の注意点は以下の通りです。

犬に茹で野菜を与える際の注意点
  1. シュウ酸含有量が高い野菜を避ける
  2. 野菜の選択と調理方法
  3. 与える量を制限する
  4. 犬の健康状態を考慮する

詳しく見ていきましょう。

1.シュウ酸含有量が高い野菜を避ける

シュウ酸含有量が高い野菜は、犬にとってリスクが高いため避けるか、極めて少量に限定することが望ましいです。

こちらがシュウ酸含有量が高い野菜です。

  • ほうれん草:非常にシュウ酸含有量が高く、生で食べるよりも加熱することでシュウ酸の一部が減少します。
  • ルバーブ:特に葉にシュウ酸が多く含まれており、葉は食用に適していません。
  • ビート:根だけでなく、葉にもシュウ酸が含まれています。
  • さつまいも:特に皮にシュウ酸が多いですが、全体的に高いわけではありません。
  • アマランス:葉野菜として利用されることもありますが、シュウ酸が多いので注意が必要です。
  • スイスチャード:ほうれん草に似た葉野菜で、シュウ酸含有量が高いです。

この中で犬に食べさせる可能性が高いのは、やはりほうれん草でしょうか。

ほうれん草を愛犬にたくさん食べさせないように注意してくださいね。

2.野菜の選択と調理方法

シュウ酸含有量が低い野菜を選び、茹でる際は水に溶け出すシュウ酸を減少させるため、茹でた後の水を捨てることが重要です。

3.与える量を制限する

どの野菜であっても、適量を超えて与えると健康上の問題を引き起こす可能性があるため、量に注意する必要があります。

4.犬の健康状態を考慮する

特に腎臓の健康に問題がある犬や、特定の食物に対して敏感な犬には、シュウ酸含有量が低くても慎重に野菜を与えるべきです。

総じて、犬に茹でた野菜を与える際には、その野菜が含有するシュウ酸の量、犬の健康状態、与える量などを慎重に考慮する必要があります。

そして、特定の健康問題を持つ犬や、食物に敏感な犬については、獣医師の指導を仰ぐことが最も安全なアプローチです。


【関連記事】
犬の体にいい野菜は?ダイエットに効果的な野菜はコレ!ドッグフードに混ぜるのもオススメ

子犬は野菜をいつから食べれる?生野菜は絶対ダメ?注意すべき点はコレ!

犬の手作りご飯のレシピで人気・簡単なものは?味付けや初心者が気をつけるべきことを紹介!

犬に野菜を毎日食べさせていいの?

犬に毎日野菜を食べさせることは、ワンちゃんの健康に良い影響を与える可能性がありますが、適切な野菜の選択と適量が重要です。

野菜にはビタミン・ミネラル・食物繊維など、犬の健康をサポートする栄養素が含まれています。

しかし、すべての野菜が犬にとって安全なわけではなく、また、過剰な消費は消化不良や栄養の不均衡を引き起こす可能性があります。

野菜を与える際の基本原則
  • 適量を守る: 野菜は犬の全体の食事量の10%未満にすることが推奨されます。
  • 安全な野菜を選ぶ: 安全に与えられる野菜(にんじん、かぼちゃ、さつまいもなど)を選び、有害な野菜(玉ねぎ、ニンニク、アボカドなど)は避けます。
  • よく洗い、適切に調理する: 野菜を与える前にはよく洗い、生で与える場合は細かく切るか、より消化しやすくするために茹でるか蒸してから与えましょう。
毎日野菜を与えるメリット
  • 栄養価の向上: 野菜はビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維など、犬の健康をサポートする多様な栄養素を提供します。
  • 健康的な体重の維持: 低カロリーで食物繊維が豊富な野菜は、満腹感を与えつつカロリー摂取を抑えるのに役立ちます。
  • 消化機能のサポート: 食物繊維は消化機能をサポートし、便秘の予防に役立ちます。

注意点は以下のものになっています。

  • 犬の個々の健康状態に配慮する: 特定の健康問題を持つ犬は、特定の野菜を制限する必要があります。例えば、腎臓病の犬には、カリウムが高い野菜を避ける必要がある場合があります。
  • 徐々に導入する: 新しい食品は徐々に導入し、犬の体が適応できるようにします。新しい野菜を導入する際は、犬の反応を観察し、問題が発生した場合は使用を中止してください。
犬に野菜を毎日与えるのはバランスのとれた食事の一部として役立つけれど、野菜の与え過ぎには注意したいわね!

まなか

チワワ先輩

そうだね。ワンちゃんに無理に野菜をたくさん食べさせすぎないこと、あとはその野菜をそもそも食べさせて良いのかということも確認するようにしてね

犬が特定の野菜を安全に消化できるかどうか不安な場合は、獣医師に相談すると良いでしょう。

そもそも犬に野菜は必要か?

そもそも犬に野菜は必要なのでしょうか?

犬は本来、肉食動物に分類されますが、彼らの食事は雑食に近い形で進化してきました。

犬の祖先は獲物の胃内容物を含む植物質も摂取していたことがわかっていて、現代の犬も野菜を消化吸収する能力を持っています。

しかし、犬の食事における野菜の必要性については、犬の健康状態・年齢・活動レベルなどによって異なります。

野菜を与える理由
  • 栄養補給: 野菜に含まれるビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維は、犬の健康をサポートします。特に、食物繊維は消化機能の改善に役立ち、便秘の予防や体重管理に有効です。
  • 食事の多様性: 野菜を取り入れることで、犬の食事に多様性を持たせ、食欲を刺激することができます。

また、犬には野菜が必要な状況もあります。

犬に野菜が必要な状況
  • 体重管理: 低カロリーで栄養価が高い野菜は、肥満を防ぎながら栄養を提供するのに役立ちます。
  • 特定の健康条件: 一部の健康状態や病気に対して、特定の野菜が治療食として推奨されることがあります。例えば、食物繊維が豊富な野菜は、糖尿病の犬に有利です。
野菜を与える際の注意
  • 適量: 野菜は犬の食事の補助として与えるべきで、全体の食事量の10%未満が理想的です。
  • 適切な野菜の選択: すべての野菜が犬に安全なわけではありません。例えば、玉ねぎやニンニクは有害であり、避けるべきです。
  • 適切な準備: 生の野菜は消化しにくいことがあるため、小さく切ったり、茹でたりしてから与えることが推奨されます。

犬にとって野菜は絶対に必要というわけではありませんが、適切に選択し、適量を守って与えることで、栄養補給・健康維持・食事の多様性に貢献することができます。

野菜を新たに導入する際は、犬の反応を観察し、必要に応じて獣医師のアドバイスを求めることが重要です。

犬に茹でた野菜を冷凍して解凍したものを食べさせて大丈夫?

犬に茹でた野菜を冷凍して後で解凍して食べさせることは基本的には大丈夫ですが、いくつか注意すべき点があります。

適切な方法で処理し、犬の健康に配慮することが重要です。

冷凍する前の準備
  • よく洗う: 野菜を茹でる前には、農薬や汚れを取り除くためによく洗いましょう。
  • 適切に調理: 塩分や調味料は加えずに、茹でるか蒸してください。これは、犬の健康に配慮するためです。
  • 小さくカット: 犬が食べやすいように、噛みやすいサイズにカットしてから茹でることが推奨されます。
  • 急速冷凍: 野菜を茹でた後、室温で冷ましてから急速に冷凍することで、栄養素をより良く保持できます。
  • 保存期間: 冷凍した野菜は、品質を保つために2-3ヶ月以内に使い切ることが望ましいです。

冷凍した野菜を解凍しワンちゃんに食べさせる時には以下のことに気をつけましょう。

  • 自然解凍: 冷蔵庫でゆっくりと解凍するか、室温で数時間置くことで自然解凍させます。急激な温度変化は避けましょう。
  • 加熱して提供: 解凍した野菜を少し温めてから提供すると、犬が食べやすくなります。ただし、再加熱は一度だけにしてください。

茹でた野菜を冷凍して解凍したものを犬に与えることは便利で、栄養価を保つ上で良い方法です。

適切な調理法・保存方法・解凍法を守ることが、犬の健康と安全を確保するためには必須です。

犬と野菜についてのよくある質問

犬が茹で野菜を食べちゃダメなのかどうかを知りたい人が、他にも気になってる事柄をまとめました。

犬に生野菜をあげたらダメですか?

野菜は生のままの方が栄養面では、優秀です。しかし、残留農薬や消化の問題、ショウ酸の有無もあります。そのため、野菜の種類によって茹で野菜にしたり、カットしてあげたりなど、個別で考える必要があります。

また子犬、成犬、老犬など月齢によっても変わってくるので注意しましょう!

より詳しく見るなら▶︎子犬は野菜をいつから食べれる?生野菜は絶対ダメ?注意すべき点はコレ!

犬にキャベツを与えるときは茹でた方が良いですか?

わんちゃんにキャベツを与えるなら、生より茹でる方が消化しやすくなります。 キャベツは水分が多く、食物繊維が豊富なため、消化に大きな負担になる可能性が高いです。

そのためカットしたキャベツを30秒ほどサッと茹でてあげたものをドッグフードの上にのせてあげると、お腹の負担も軽減されて、美味しくキャベツを食べてくれます。

より詳しく見るなら▶︎犬が腎臓病・胆泥症の場合キャベツは食べていい?生より茹でる方がいいか調査!

茹で汁を犬に与えても大丈夫?

野菜の中でもショウ酸を多く含んでいる野菜の茹で汁は、なるべく避けましょう!茹で汁と一言で表しても、野菜の種類、お肉の種類で全然変わってきます。

例えば、鶏肉を茹でた茹で汁をドッグフードにかけてあげると、多くのワンちゃんは尻尾を振って喜んで食べてくれるはずです!

【まとめ】犬に茹で野菜を与える場合はシュウ酸を多く含んでいるものはなるべく避けよう!

犬の食事に野菜を取り入れることは、彼らにとって多くの健康上の利点をもたらします。

ビタミン・ミネラル・食物繊維など、野菜に含まれる栄養素は、愛犬の健康をサポートし、日々の食事に多様性を加えることができます。

しかし、すべての野菜が犬にとって安全なわけではありません。

特にシュウ酸を多く含む野菜は、犬に与える際に注意が必要です。

シュウ酸は野菜に自然に含まれている化合物で、茹でるとアクとして出てくるものなんだけれど、過剰に摂取すると犬の体内でカルシウムと結合して腎結石の原因になってしまったりするのよね

まなか

チワワ先輩

そうなんだよね。そういう理由から、ほうれん草やビートの葉・ルバーブなどのシュウ酸を多く含む野菜は、犬の食事にはなるべく避けるべきだと言われているんだよ

犬に野菜を与える際は、安全で健康に良いとされる野菜(にんじん、かぼちゃ、さつまいもなど)を選び、適切な調理法(茹でるまたは蒸す)を用いることが重要です。

また、野菜は犬の食事の補助として、基本的には全体の10%未満の量を目安に与えることが推奨されます。

犬に野菜を与えてはいけない・ダメというわけではありませんが、量を考える必要があります。

愛犬の健康を守るためにも、シュウ酸を多く含む野菜の摂取は控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。

犬に野菜を与える際に不安がある場合は、獣医師に相談することが最善の方法です。